変体仮名のかるた
改めて今年もよろしくお願いいたします。
「む可しは物をお毛ハ左り介里」
「かひ奈く多ゝん名古そおし介連」
などなど、 いつぞや「本来的な意味では北海道は民俗学研究の地ではないというのが民俗学のスタンスらしい」とも書きましたが、内地で廃れた文化が北海道で息づくこともあるのだなあと、興味深く感じました。
さて、某所で変体仮名が話題になっていらっしゃるので、私もちょっと変わった切り口から。
お正月といえば凧揚げのほかにもいろいろな遊びがあります。
コマ回し、羽根つき、そしてかるた。
かるたの筆頭ともいうべき百人一首ですが、北海道出身の同僚にお願いして、見せていただきました。
北海道で使われている「板かるた」別名「下の句かるた」です。
もとは会津で盛んだったそうなのですが、会津のほうではすたれてしまい、北海道に渡った会津出身の屯田兵がそこらに生えている朴(ホオ)の木で作って遊んだことから今でも北海道では盛んなのだとか。
興味深いのは、今でも変体仮名を見て遊ぶのだとか。
例えば、持統天皇の歌「春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山」は、
また、二条院讃岐の「わが袖は潮干に見えぬ沖の石の人こそ知らね乾く間もなし」は、
by talisker1969
| 2017-01-23 21:47
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