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酒上不埒 三日(置き)坊主の日記

「浜松まつり」ではなく凧揚祭を愛し、あちこちのお祭りも愛する東田組HP管理人の日記
四十八茶百鼠
更新がとぎれとぎれになってて済みません。

さて、以前ちょろっと話題にした件をネタに、とりとめもなく……

四十八茶百鼠_b0088002_23161731.jpg

茶色の法被についてです。

現在東田町には法被の色として茶色はありません。
しかしながら、水引幕にこのような図案があるということは、当時実際に茶色の法被が東田組にあったのか、あるいは少なくとも法被の色として、茶色は一般的だったからこのような色遣いになったのであろうと推測されます。


「茶色」というのは、子供にとってはウ○コ色を連想してしまうものです(おいおい)。

しかし、以前も書いた通り、茶色というのは日本の伝統色として重要な意味を持つ色です。

発端は、江戸幕府がたびたび出した奢侈禁止令です。庶民が服装の色に原色の使用を禁じられたことから、許された色のバリエーションを豊かにすることで、色の繊細さを楽しむようになったそうです。

一般的には定式幕の柿色が有名ですが、そのほかにもいろいろあるということで調べてみました。

■■■団十郎茶■■■……つまりは柿色ですが、名前の通り、歌舞伎役者市川団十郎家の色。十八番のうち「暫」上演の際にはこの色の素襖が欠かせません。
■■■葡萄(えび)茶■■■……団十郎茶と混同されることがありますが、もうすこし赤みがかった山葡萄(エビヅル)のような茶色。こちらも市川宗家の色で、「団十郎朝顔」という綺麗な葡萄色の花を咲かせる朝顔があるのだとか。
■■■芝翫(しかん)茶■■■……三代目中村歌右衛門(俳号:芝翫)の好んだ色。通人に受けた。大阪に「芝翫香」という宝石屋がありますが、これも芝翫贔屓のお店だったことからつけられた名前だとか。
■■■璃寛(りかん)茶■■■……二代目嵐吉三郎(璃寛)好みのオリーブがかった茶色。通人好みの芝翫茶に対して若者受けした色。
■■■路考(ろこう)茶■■■……二世瀬川菊之丞(路考)好み。鶯の体色に近い茶色。
■■■梅幸(ばいこう)茶■■■……初代尾上梅幸好み。黄緑色に近い茶色。


……うーん、奥が深い……
by talisker1969 | 2014-01-26 11:34
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by talisker1969
お断り
 このページは、東田組の公式見解ではなく、あくまでも個人ブログです。また、単なる凧そのものや、「浜松まつり」と区別して、私達の凧揚祭を「凧」とカッコ付きにしてあります。「おまつり広場」だの「吹奏楽パレード」だの「日本民謡総おどり」だのを含んだ行政主導のイベントについて、およびほかの人の引用部分は「浜松まつり」と表記してあります。あくまでも旧来続いてきた凧合戦と屋台を焦点に据えていますので、それを頭に入れてこの日記をお読みください。
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