四十八茶百鼠
更新がとぎれとぎれになってて済みません。
さて、以前ちょろっと話題にした件をネタに、とりとめもなく……
茶色の法被についてです。
現在東田町には法被の色として茶色はありません。
しかしながら、水引幕にこのような図案があるということは、当時実際に茶色の法被が東田組にあったのか、あるいは少なくとも法被の色として、茶色は一般的だったからこのような色遣いになったのであろうと推測されます。
「茶色」というのは、子供にとってはウ○コ色を連想してしまうものです(おいおい)。
しかし、以前も書いた通り、茶色というのは日本の伝統色として重要な意味を持つ色です。
発端は、江戸幕府がたびたび出した奢侈禁止令です。庶民が服装の色に原色の使用を禁じられたことから、許された色のバリエーションを豊かにすることで、色の繊細さを楽しむようになったそうです。
一般的には定式幕の柿色が有名ですが、そのほかにもいろいろあるということで調べてみました。
■■■団十郎茶■■■……つまりは柿色ですが、名前の通り、歌舞伎役者市川団十郎家の色。十八番のうち「暫」上演の際にはこの色の素襖が欠かせません。
■■■葡萄(えび)茶■■■……団十郎茶と混同されることがありますが、もうすこし赤みがかった山葡萄(エビヅル)のような茶色。こちらも市川宗家の色で、「団十郎朝顔」という綺麗な葡萄色の花を咲かせる朝顔があるのだとか。
■■■芝翫(しかん)茶■■■……三代目中村歌右衛門(俳号:芝翫)の好んだ色。通人に受けた。大阪に「芝翫香」という宝石屋がありますが、これも芝翫贔屓のお店だったことからつけられた名前だとか。
■■■璃寛(りかん)茶■■■……二代目嵐吉三郎(璃寛)好みのオリーブがかった茶色。通人好みの芝翫茶に対して若者受けした色。
■■■路考(ろこう)茶■■■……二世瀬川菊之丞(路考)好み。鶯の体色に近い茶色。
■■■梅幸(ばいこう)茶■■■……初代尾上梅幸好み。黄緑色に近い茶色。
……うーん、奥が深い……
さて、以前ちょろっと話題にした件をネタに、とりとめもなく……
茶色の法被についてです。
現在東田町には法被の色として茶色はありません。
しかしながら、水引幕にこのような図案があるということは、当時実際に茶色の法被が東田組にあったのか、あるいは少なくとも法被の色として、茶色は一般的だったからこのような色遣いになったのであろうと推測されます。
「茶色」というのは、子供にとってはウ○コ色を連想してしまうものです(おいおい)。
しかし、以前も書いた通り、茶色というのは日本の伝統色として重要な意味を持つ色です。
発端は、江戸幕府がたびたび出した奢侈禁止令です。庶民が服装の色に原色の使用を禁じられたことから、許された色のバリエーションを豊かにすることで、色の繊細さを楽しむようになったそうです。
一般的には定式幕の柿色が有名ですが、そのほかにもいろいろあるということで調べてみました。
■■■団十郎茶■■■……つまりは柿色ですが、名前の通り、歌舞伎役者市川団十郎家の色。十八番のうち「暫」上演の際にはこの色の素襖が欠かせません。
■■■葡萄(えび)茶■■■……団十郎茶と混同されることがありますが、もうすこし赤みがかった山葡萄(エビヅル)のような茶色。こちらも市川宗家の色で、「団十郎朝顔」という綺麗な葡萄色の花を咲かせる朝顔があるのだとか。
■■■芝翫(しかん)茶■■■……三代目中村歌右衛門(俳号:芝翫)の好んだ色。通人に受けた。大阪に「芝翫香」という宝石屋がありますが、これも芝翫贔屓のお店だったことからつけられた名前だとか。
■■■璃寛(りかん)茶■■■……二代目嵐吉三郎(璃寛)好みのオリーブがかった茶色。通人好みの芝翫茶に対して若者受けした色。
■■■路考(ろこう)茶■■■……二世瀬川菊之丞(路考)好み。鶯の体色に近い茶色。
■■■梅幸(ばいこう)茶■■■……初代尾上梅幸好み。黄緑色に近い茶色。
……うーん、奥が深い……
by talisker1969
| 2014-01-26 11:34